犯人はわりと「この人なんだろうな」って見当がついて、動機も「そんなもんか」って感じ。それでも犯人当ての後の流れがまた良くて、もしかしたらこれは純粋なミステリじゃないのかも。本格的な重厚なミステリ(ってどんなのか自分でもよく分かってないけど)を求めるよりはエンターテイメントとして見た方が良さそうです。
それにしてもホント面白かった。医療モノって難しそうで敬遠気味なんですが、これはもうキャラが立ちすぎてるせいか細かいところなんて分かんなくてもどんどん読める。というか読みたくなる。ここまで登場人物の味付けが上手い人、久々かも。続編が出るのも頷けます。
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最近小説が映画化されてさらに話題の伊坂さんの本。
あいかわらず登場人物が多い。
主人公、しゃべるカカシ、反対のことしか言わない元画家、人を撃つことを島民から認められている美青年、その他強烈なキャラクターが続々登場して、それぞれがいろいろな行動をとる。
だけどそれに無駄なものなんて無く、最終的にはどれもが繋がって収束する。その緻密さに驚かされる。そういえば「ラッシュライフ」もそう。設定は違えど、いろんな職業・立場の人の行動が作用しあって最後にはちょっと心温まる、みたいな。
好きか嫌いかっつーと、今のところそうでもない。
そうでもないけれど凄い、と思う。
好きになりきれない理由は、悪の描写があまり…生理的にうけつけない感じなので。まあそんなに酷くないんですけど。そういうのもないと、最後にスカッとしないってのも分かるけれど。
好きなところは…と書こうと思ったんだけどこれを書くとこの作品の最大のネタバレになってしまうのでやめときます。
この作品に「この島に欠けてるものがある。それはなんだ」という言い伝えが出てくるんだけど、その答えとなるものが伊坂作品にはよく出てくる。そこが好き。
![]() | オーデュボンの祈り (新潮文庫) (2003/11) 伊坂 幸太郎 商品詳細を見る |
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「氷菓」に続く、古典部シリーズ第2弾。
文化祭で出展される予定だったミステリー映画の脚本担当が製作途中に病気で倒れ、替わりに主人公の奉太郎以下古典部の面々がその映画の結末を見つけるというストーリー。
なんで脚本家は死んだわけでも意識不明でもないのに脚本の結末をクラスメイトは知らされていないんだろうというのが違和感があってしょうがなかったんだけど、その辺も含めて最後の方でタネあかしされてます。
文体もノリも軽いんだけど、いつもどこか苦い。よくあるミステリーみたいに人が次々死んで、探偵役が鮮やかに解決、という話にはならない。そもそも米澤さんの作品は、探偵に対して否定的、とまではいかないけど消極的。探偵が全て暴くことが本当にいいことなのか問いを投げかけたり、謎がとけて浮かれている鼻っ柱を思いっきり叩き折ったりします。
そのテイストも好き。何より人が死なないのがいい。人が死なないでミステリが作れるならそれが1番良いと思う。
![]() | 愚者のエンドロール (角川スニーカー文庫) (2002/07) 米澤 穂信 商品詳細を見る |
その他小説 |
父親が「かなりオススメだ」と渡してきた本。
読んでみた。
うん、かなりオススメだ。
かなりライトな文体で、さらっと読めます。
学園モノでちょっとした謎解きでキャラが個性的でクスリと笑えてちょっと切ない。
探偵のポジションになる主人公が「省エネ主義」なのがいい。省エネなんだけどバイタリティに溢れてる周囲の人間が羨ましくも見える。
そんなとこにものすごく共感。
![]() | 氷菓 (角川スニーカー文庫) (2001/10) 米澤 穂信 商品詳細を見る |
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